自宅探索型エッグハント

エッグハント2023

イースターに行う遊びには「エッグハント」という隠されたイースターエッグを探すゲームがある。隠されたイースターエッグを探すのだから、当然隠す人間と見つける人間が必要で、つまり少なくとも二人以上で行う遊びなのだが、自分でしまったものを見つけられなくなりがちなこの私にかかれば一人で行うことも容易い。こうしてぼっちスキルが極まっていくのだろうね。

しかし、なぜしまったはずの場所で目当てのものが見つからないのかは本当に長年の謎で、解決はもちろんのこと、原因も解っていないのだが、一応今のところ考えられる説の中で有力なのは以下の二つである。
一つは、単純に私が片付けが下手かつ物覚えが悪く、探している物をしまったと思っている場所に本当はしまってない説。
もう一つは私が見ていない間、妖精さんが私のものを勝手に使って元の場所に戻していない説。
まあ十中八九後者だと思うので、なかなか対処が難しい。妖精さんは我々とは違う摂理で動いているので仕方がない面が大きい。
一応対策として部屋を片付けたり整理整頓するなど工夫してみてはいるのだが、不思議なことに、この「しまったはずの場所に探している物がない」現象、部屋が汚い時よりも綺麗に片付いている時の方が起こりやすいのだ。妖精さんが過ごしやすい環境を図らずとも提供してしまっているのかもしれない。博愛精神が仇となったようだ。世知辛い。

ただ、リスが隠して忘れてしまったどんぐりが将来森を形成することもあると聞くし、なくなった私の消しゴムやら櫛やらも、時を経て何らかの形で世界に還元されるのかもしれないと思えば、少しは報われるだろう。まあ室内で木を生やされるのは勘弁だが。
それに、世の中には「見つけなければと探しすぎると疲れてしまうもの」も確かに存在すると、私は思っている。
例えばそう、この話のオチとか。