大きなつづらに図書券詰めて

ビッグなミニキャラ

人生は選択の連続である。服の色や今日の昼食といった日常の些細なことから、進学先、就職先や転職、最初の3匹、大きいつづらと小さいつづらなどなど、選ばなければならないことがごまんとあるのだ。
ちなみにつづらの件に関して私はおそらく小さい方を選ぶが、それは何も私が慎ましい性格をしているからというわけではない。むしろ入れ物が小さい方が何となく高いものが入っていそうなどと思って選んでいるくらいだ。さらに小さいつづらは、かさばらない上に、選ぶだけで謙虚さをアピールすることができるため、たとえ中身が期待通りの物でなくとも、好感度が下がるなどマイナス要素が発生する可能性は低い。要はデメリットが少ない気がするのだ。
対して大きいつづらは、中身が欲しくない物であった場合にガッカリするというだけでなく、運ぶ際の苦労、周囲からの悪印象など、単純な2択にしてはこちらのリスクが大きいように思う。あと入れ物を処分する際粗大ゴミとして料金が発生するかもという心配もしている。
以上のように純度100%の損得勘定をした結果の私は小さいつづらを選ぶだろう。最低極まっているが自覚がある分まだマシだと思っていただきたい。*1
 
しかし、この『大小どちらを選ぶのか問題』は、あらゆるものの小型化が進んだ現代においてもなお私の頭を悩ませてくる。
例えば、新しいタブレット端末を購入しようと思った際、ストレージは余裕を持てる大きい物を選びたいが、当然ながら容量の大きさに合わせて価格も上昇してしまうため、一概に大きければ大きいほどいいとは言い難い。出費は小さく収められるに越したことはない。さらに、画面サイズは大きい方が見やすく作業もしやすいため好ましいが、持ち運びを考えると全体のサイズはコンパクトである方が便利だ。これらのジレンマは、タブレットに限らず家電や収納家具などにも言えることである。
つまり整理すると『小ささのメリットと大きさのメリットを同時に得られ、かつ両者のデメリットをうまいこと潰しあった商品』が欲しいわけだ。欲望はXLサイズらしい。
だがそんな都合のいい商品が現れるまでの間、結局は重要視するポイント以外に生じる欠点は、他の部分でうまく補っていく必要がある。
まあ私の場合、器の小ささを態度の大きさでカバーするなどして、まあそれなりにうまくやっている。

*1:原作は多分そういう話ではない